頭皮の脂漏性脱毛症の治し方。病院×セルフケアで抜け毛も一気に改善

脂漏性皮膚炎の原因と改善方法

脂漏性皮膚炎と聞くと、脂がベトベトになって発生すると思っていませんか?

実はそうではありません。

脂漏性皮膚炎は、頭や顔、胸部や背中など、皮脂分泌が多い部分に起こるもので、乾燥している状態でも発生することがあります。
特に、かゆみやフケ、抜け毛で悩む方が多く、改善が難しいと感じることが多いのが特徴です。

脂漏性皮膚炎は慢性的な症状で、ステロイド治療を受けてもなかなか治らないことが多く、再発を繰り返すため、病院の通院と同時に生活習慣の改善が必要です。
適切なケアを行うことで、頭皮の皮脂バランスを整え、炎症が改善され、髪が健やかに育ちやすくなります。

最終的には「少しでも脂漏性皮膚炎の症状を抑えて生活の質を良くすること」がポイントです。

病院の治療をうまく活用しつつ、日常生活でも予防策を取り入れることが大切です。
一喜一憂を繰り返さないためにも、普段の生活を改善し、病院のお薬もうまく活用しながら、症状を抑えていきましょう。

この記事では、脂漏性皮膚炎の原因と改善方法について解説します。
脂漏性皮膚炎や抜け毛、フケで悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。

動画にもまとめていますので、よかったらチェックしてみてくださいね。

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎は皮脂がベタベタのオイリータイプの人だけが起こるのではなく、乾燥タイプの頭皮にも発生しやすいです。

脂漏性皮膚炎は皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖によって発症します。
皮脂が過剰に分泌されることで、頭皮にいる常在菌であるマラセチア菌が増殖し、炎症を引き起こします。

マラセチア菌は普段は影響はないのですが、皮膚を分解することで炎症をもたらす物質の遊離脂肪酸を作ります。これが原因で、かゆみやフケ、頭皮湿疹が発生します。

さらに以下のような要因が複合的に作用して発症します。

  • ストレス
  • 誤ったヘアケア
  • 食生活の乱れ
  • 体質
  • 遺伝

もともと皮脂の分泌量が多い体質だったり、遺伝の影響も受けやすいとされています。
親が脂漏性皮膚炎だと子も脂漏性皮膚炎になりやすくなります。

では脂漏性皮膚炎の症状を抑えていくためには何をすべきでしょうか?

  • 病院での治療法
  • ご自宅での対策
  • 当店でのケア

の順番で伝えていきます。

病院での脂漏性皮膚炎の治療法

まずは病院での治療法について説明します。
主な治療法は次の3つです。

  • 薬用シャンプー
  • ステロイドの塗り薬
  • 抗真菌薬のニゾラール

おおまかな治療は次のような流れが多いようです。
①薬用シャンプーとステロイドの塗り薬で症状を落ち着かせる
②抗真菌薬のニゾラールに切り替えていく

脂漏性皮膚炎の改善に使われる薬用シャンプー

脂漏性皮膚炎になったときに使うシャンプーについて説明します。

1つ目がコラージュフルフル。フルフルというネーミングがちょっとかわいいですけど、フルフルという名前の由来はフケ原因菌に由来します。ちなみに11月22日は「いいフルフルの日」だそうです。

そんなコラージュフルフルにはミコナゾール硝酸塩が入っていて、脂漏性皮膚炎に効果を発揮します。

2つ目がコムクロシャンプー。こちらは乾いた頭皮に使っていくという珍しい使い方のシャンプーです。ステロイドが配合されているので症状が重たい場合に使うことが多いようです。

3つ目は抗真菌薬であるケトコナゾールが含まれるシャンプーを扱っている病院もあるようです。

ステロイドの塗り薬

次はステロイドの塗り薬です。ステロイドは炎症を抑えることが目的ですので、皮脂の過剰分泌やマラセチア菌の増殖自体を根本から解決するわけではありません

かゆいとかきむしってしまったりするので、まずは症状を落ち着かせることは大事です。
一時的に症状が和らいでも、再発しやすいので、再発しないための対策に取り組んでいきましょう。

ただ、ステロイドを使い続けると、頭皮が乾燥しやすくなり、かえってバリア機能が弱くなります。これにより、頭皮がさらに刺激を受けやすくなり、症状が悪化することもあります。最終的にはステロイドに頼りすぎないケアが必要です。

ニゾラール

ニゾラールには抗真菌薬のケトコナゾールが入っており、頭皮につけることで、マラセチアに対して効果を発揮します。そのため、脂漏性皮膚炎の改善に効果があります。

以上、病院での治療方法について説明しましたが、詳しい使い方はお医者さんに相談してくださいね。

とはいえ、再発を繰り返してしまうのが脂漏性皮膚炎です。

まず、病院では一気に症状を落ち着かせること。そして、今からお伝えするご自宅の対策で再発しないように予防をしていきましょう。

もちろん、病院に通いながら同時並行で対策していくことで改善スピードを早めることができますので、参考にしてみてくださいね。

自宅での脂漏性皮膚炎対策

自宅での対策について説明します。ご自宅での対策はこのようになっております。

脂漏性皮膚炎の改善方法

脂漏性皮膚炎対策:ヘアケアの方法

たくさん項目がありますので、要点をおさえて解説していきます。

アミノ酸系シャンプーを使う

病院で入手できるシャンプーは確かに脂漏性皮膚炎に対しては効果があります。
ただ、あくまでも症状が落ち着くまで使うようにしましょう。
病院のシャンプーは髪がバサバサになりがちです。
そのため、長期的に考えるとアミノ酸系シャンプーで頭皮に優しく洗い上げていきましょう。

トリートメントを使う

トリートメントはコーティング作用によって髪にしなやかさを与えることができます。
同時に頭皮を守る効果もありますので、頭皮が弱っている脂漏性皮膚炎の方にもオススメです。

だからといって、しっかりとすすがないと、逆にトリートメントの成分が反応してしまいますので、しっかりとすすぐことが重要です。

トリートメントによってはいろいろな成分が入っていますので、できれば育毛成分が入っているスーパースカルプのトリートメントがオススメです。

ステロイド剤はしっかりと流しましょう

特にステロイド剤は油分(ゆぶん)が含まれており、洗い残しがあると、逆に症状が悪化してしまう懸念があります。

シャンプーのときにしっかりと流すことを意識してください。
テクニックとして、シャンプーの前にトリートメントでステロイド剤を塗った箇所になじませてからシャンプーをすると落ちやすくなります。

シャンプー時のお湯の温度

体温以上の温度、例えば39℃で流すと頭皮にとっては刺激になってしまいます。
流すときは36~38℃で少しぬるいくらいの温度で流すようにしましょう。

ドライヤーのかけ方

熱風で頭皮をあて続けると悪影響です。
頭皮が熱くなりすぎないように、熱風と冷風を切り替えながら、髪の水分を飛ばして乾かしていきましょう。
ドライヤーと頭皮の距離は手のひらを広げるくらいしっかりと離して乾かしていきます。

さわったり、かくのはNG

患部を無意識で触ってしまったり、かゆいとかいてしまったりすることで炎症が悪化してしまうことになりかねません。もし、かゆみがつらい場合があれば無理にかかずに保冷剤で冷やすなどして対処しましょう。

脂漏性皮膚炎対策:生活習慣の改善

次は生活習慣の改善について説明していきます。

寒い季節は要注意

脂漏性皮膚炎は暑いと発生しやすいイメージがあるかもしれませんが、実は乾燥しやすい寒い季節の方が、悪化しやすいです。
そのため、家では乾燥しないように湿度を50%以上になるようにコントロールしましょう。特に寝るときに乾燥しないように要注意です。

寝具を清潔にしましょう

特に枕カバーは直接頭にふれるため、雑菌がつきやすくなります。
毎日変えるようにするか、清潔なタオルを枕に敷いて、それを取り替えるようにしましょう。

紫外線対策
脂漏性皮膚炎は日焼けに注意
外出時の紫外線も頭皮への悪影響があります。
紫外線で日焼けをしてしまうと、バリア機能が低下し外部刺激に弱い頭皮になってしまいます。
さらに水分を蓄えることができなくなり、乾燥して潤いがなくなりますので、脂漏性皮膚炎も悪化しやすくなります。
寒い季節でも日傘や帽子を頭皮を守るようにしましょう。

ストレス

ストレスがたまると、体の免疫機能や自律神経の乱れ、ホルモンバランスも乱れ、皮膚の炎症を悪化させることがあります。

日常生活でリラックスする時間を意識的に作るようにしたり、適度な運動、趣味に没頭するなど、身心をリフレッシュさせる活動を取り入れていきましょうね。

睡眠
睡眠中に体はダメージを修復し、肌のターンオーバーが促進されます。
睡眠不足や質の悪い睡眠が続くと、免疫力が低下し、脂漏性皮膚炎の症状が悪化する可能性があります。

毎日、最低でも7時間程度の十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活を心がけましょう

脂っこい食べ物は控える

脂っこい食べ物は皮脂の分泌を促進させますので、脂漏性皮膚炎を早く改善させたいときは食べるのを控えましょう。

まごわやさしいを意識した和食を中心にした食べ物を食べましょう。

特にビタミンB群には皮膚の代謝を促進し、皮膚の健康に効果的です。

アマニ油等に含まれるオメガ3脂肪酸も抗炎症作用があり、皮膚の炎症に効果があるので意識して摂りたいですね。

以上、ご自宅でできる脂漏性皮膚炎の対策でした。

育毛サロンでの脂漏性皮膚炎対策

EO水

当店では“EO水”と呼ばれる除菌効果のある電解酸性機能水(次亜塩素酸水)を導入しています。

このEO水は歯医者さんでもよく使われています。
患者さんが治療前にうがいをして口の除菌をしたり、歯周病予防や口臭予防、器具を消毒するために使われています。

そんなEO水は実は頭皮にも効果があって、頭皮の雑菌抑制、炎症軽減そして臭い対策にも効果的です。赤ちゃんのおむつかぶれにも良いですし、ニキビにも使えます。

脂漏性皮膚炎の改善

上記の頭皮は脂漏性皮膚炎で悩んでいてご来店された男性の頭皮です。4カ月で見違えるほど良くなっていますが、このEO水を使っていただきながら、改善しております。

シャンプー前にこのEO水をばしゃばしゃとかけて、30秒ほど放置すると除菌ができます。
その後シャンプーをします。シャンプー後にもEO水をばしゃばしゃとかけてさらに除菌。
朝起きてからも、セットで髪を濡らす代わりに、EO水をかけて除菌。これを繰り返すと、脂漏性湿疹は一気によくなってきます。

当店では1本550円で販売しております。
ボトルをもってきていただければ、無料で補充してお渡ししております。

ただ、当店にお越しいただいた方のみのサービス価格になっております。
遠方の方はもしかしたら、近くの歯医者さんでも置いてるかもしれませんので調べてみてください。

注意
注意点ですが、次亜塩素酸ナトリウムもあり、似ていますがEO水とは全く異なります。次亜塩素酸ナトリウムは絶対に頭皮につけてはダメですのでご注意ください。いろんな種類がありますので、あくまでもEO水とうたっているものを頭皮につけるようにしてください。

脂漏性脱毛症を改善するには?

脂漏性皮膚炎に伴って、抜け毛が増え、髪が薄くなってしまった場合は、脂漏性皮膚炎を何とかしなければ、髪を生えすことはできません。

このことを理解せずに、例えば薄毛治療薬のフィナステリドを飲んだり、ミノキシジルの塗り薬を付けても、思ったような効果は得られませんし、塗り薬の場合だと、余計に頭皮が悪化してしまいます

脂漏性皮膚炎による頭皮のトラブルは、本当に辛いものがあります。
かゆみやフケが続き、抜け毛が増え、薄毛も気になってくると、心まで疲れてしまいます。
まずは脂漏性皮膚炎の症状を落ち着かせて、育毛の土台となる頭皮を作る。
育毛や発毛はそこからのスタートになりますので、焦らずに取り組んでいきましょう。

皆さんが健康な頭皮を手に入れ、自信を持って過ごせるよう、私たちもサポートしていきます。何かお困りのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

まずはお試し体験にお越しいただければ実際の頭皮をみてアドバイスをしております。
薄毛や抜け毛はもちろん、脂漏性皮膚炎に悩まれている方もご相談ください。

ABOUTこの記事をかいた人

大阪在住の発毛技能士の そう先生こと中里聡一郎と申します。 「薄毛の悩みを取り除き、発毛による喜びに満ちた人生の実現」 をビジョンとして、薄毛に悩む人々の豊かな人生に日々貢献しています。 【資格】発毛技能士、毛髪診断士、調理師、1級ヘッドマッサージ講座修了 【協力】スキンケア大学アドバイザー、モノシル 【店舗情報】 大阪の寝屋川市にある2012年11月にオープンした薄毛改善専門の発毛サロンです。 9割のお客様に病院、クリニックの薬を使わずに、ホームケアと施術による頭皮改善で髪の毛を生やすことを成功しています。 内服薬を使用しない方針のため、副作用の心配がないと好評です。 【著者の過去】 高校の頃から薄毛に悩み、20歳の誕生日でミノキシジルの発毛剤を購入。以降、育毛剤、育毛シャンプー、個人輸入の薬等、様々な薄毛対策に取り組むが根本的な解決に至らなかった過去を持つ。 たまたま妻が発毛サロンをオープンしたことをきっかけに、自ら発毛メソッドを習得・実践して薄毛の悩みを見事克服。 オープン以来、10年以上薄毛改善専門の発毛サロンとして運営。近隣の枚方や守口はもちろん、京都や和歌山からの遠方から2時間かけて来店されるお客様もおられます。現役医師や芸能人も来店するサロンとして老若男女の薄毛で悩む方の駆け込み寺となっています。