人は見た目が9割と言われるこの時代。
「薄毛が気になりますが、ワックスでセットしていないと人前に出れません。絶対にワックスは必要です!」
と断言する方も多いです。確かに特に男性にとってヘアワックスは身だしなみの一部です。
仕事柄ヘアワックスが欠かせない営業マンやオシャレに敏感な男性はよく使われていますよね。
一方でワックスについて次のように思っている方いませんか?
「ワックスは髪や頭皮に良くない気がする。薄毛の原因にならないかな?」
ワックスが薄毛の懸念材料になると思われている方も多いのではないでしょうか?


今回は”ワックスと薄毛”をテーマにお伝えします。
目次
ワックスの成分って何?薄毛への影響は?


ヘアワックスは油分が主成分となっております。他にも以下成分が含まれています。
①水
②界面活性剤
③アルコール
④シリコン
➄防腐剤
⑥香料
この中で注意が必要なのは、界面活性剤と防腐剤です。
界面活性剤は食器用洗剤で頭の汚れを洗っているようなものです。
防腐剤はごく少量(法律上1%未満の配合量の規定あり)ですがワックスに含まれています。
1%未満は人体への影響はほとんどないと言われています。
しかしながら防腐剤は別の言い方をすると殺菌剤です。例としてメチルパラベン、プロピルパラベン等があります。
薄毛の方が心配している頭皮のことを考えるとワックスは使わない方が良いと言えます。
薄毛の原因になるワックスの危険な使い方3選
ヘアワックスは少量程度で正しいケアを行えば、薄毛への影響はそこまで大きくはありません。
しかしながら、ワックスを誤った使い方をしてしまうと頭皮に大きなダメージを与えてしまい、抜け毛や薄毛の原因になってしまいます。
論より証拠です。





上の写真のように1円玉サイズほどのワックスの量を使いました。
美容室等でセットしてもらうときを思い出してください。少なくとも同程度のワックスの量は使いますよね。
左がワックスをつけていない髪、右がワックスをつけた写真です。


ワックスの成分が髪にベットリと付着している様子がわかると思います。
ワックスは油性であり、髪に絡まることで髪に束感やツヤが出てセットしやすくなります。
それではワックスをつけた頭皮の状態をみてみましょう。
元々薄毛に悩んでいた私の頭頂部付近の80倍のマイクロスコープ画像です。
写真中央にある茶色はホクロで、撮影の目印にしています。薄毛の改善具合をホクロで確認します。
髪はベタっと束感がありますが、頭皮にワックスの成分である油の膜のようなものがついていることがわかります。


さらにホクロを300倍に拡大してみます。


ホクロがワックスの油の膜でベットリとコーティングされている様子がわかります。
今回、あえて皆様もやりがちなワックスの使い方をしました。
もし同じワックスの使い方をしていたら頭皮ダメージ蓄積による薄毛の注意が必要です。
ワックスを頭皮に直接つけている
ワックスを髪の根もとにつけている人は頭皮にもついています。
頭皮にワックスをつけてしまうと、ワックスの成分である”界面活性剤”が頭皮についてしまうことになります。
すると、例えるなら洗剤を頭皮につけたまま一日過ごす状態です。
そして、ワックスはほこりや有害物質と吸着してしまいます。
ワックスは頭皮から界面活性剤等の有害物質は吸収してしまうため、むくみや炎症といった頭皮環境が悪化する原因となるので薄毛になりやすくなります。
そして写真でお伝えしたようにワックスの油の膜でコーティングしてしまうので毛穴が塞がり、呼吸できなくなってしまいます。
きちんと頭皮のワックスを落とさないと育毛剤を使ってもほとんど浸透しません。
つまり薄毛も改善することができません。
ワックスを一日中つけている
忙しいビジネスマンやオシャレに敏感な人ほど、外部の付き合いも多いことでしょう。
帰る時間も遅くなり、お酒も入って眠くなり、お風呂にも入らず、ワックスをつけたまま寝落ち。
睡眠中にワックスがついている状態は頭皮が窒息状態です。
そして寝相による髪の摩擦のダメージを直接受けてしまい、髪も抜けやすいです。
薄毛になるアクセルをベタ踏みしている行為です。
薄毛になりたくないなら、ワックスをつけたら意地でもシャンプーをする覚悟が必要です。
ワックスを十分に洗い落とせていない
ワックスは油脂でできていますが水と油は交わりにくく、シャンプーをすることで初めて髪や頭皮に付着したワックスを落とすことができます。
しかしながら、ベットリとついたワックスを落とすためには洗浄力の強いシャンプーを使ったり、強くこする必要があります。
強くこする行為は頭皮にとっては逆効果です。せっかく生えている産毛が抜けてしまい、薄毛の原因になってしまいます。
薄毛になりにくいワックスの付け方とセット方法は?
改めて結論を申し上げます。
薄毛が気になる方はワックスをつけるべきではありません


確かに薄毛の男性に対してワックスを禁止するのは酷な話です。
今回は少しでも薄毛男性に安心していただくように、ワックスの付け方とセット方法を紹介します。
ワックスは毛先を遊ばせる程度に少量つける
ワックスが地肌につく量を減らすことが薄毛にならないためには重要です。どうしてもセットがゆるくなってしまいますが、薄毛のリスクを考えるとワックスは毛先に少量がポイントです。
ワックスのつけっぱなしは絶対に避ける
特に付き合いでお酒が入った日は自宅で寝落ちをしないようにご注意ください。
翌朝にシャンプーすると抜け毛がごっそりとでるので薄毛が促進します。
当店のお客様も何度か寝落ちしてしまい、薄毛に逆戻りになると激しく後悔されていました。
ワックスをつけた日は特に丁寧にシャンプーする
一日ワックスをつけた状態だと髪にほこりが付着しています。
汚れた状態でいきなりシャンプー剤をつけて、強くこすりながら、ごしごしと洗うのはNGです。
まずはたっぷりのぬるま湯で3分程度はすすいで汚れを落としてください。
ワックスで固まった髪はシャンプーを泡立てて、絡まりをほどくように優しく泡で洗ってください。
薄毛対策になるオーガニックワックス


ワックスが頭皮に付着した際に頭皮ダメージのリスクを減らすことも薄毛対策の一つです。
オススメのワックスはオーガニックワックスです。
あまり聞きなじみがないかもしれませんが、インターネットで検索するとたくさん出てきます。
天然由来成分であり、ハンドクリームにも使えるような安全安心なものばかりです。
価格は通常のワックスよりも少しお高めですが、薄毛で悩まれている方は試してみてもいいと思います。
まとめ
以上のように、今回は男性が日常的に使う整髪料の”ワックス”と薄毛の影響ついてお伝えしました。
薄毛を隠すためにワックスを使うことは意味がなく、むしろ薄毛を促進させていることを分かって頂けたかと思います。
上手にワックスと付き合って、薄毛対策を実践していきましょう。