AGA(男性型脱毛症)が発症すると発毛サイクルが乱れて薄毛が進行してしまいます。
「AGAの治療」で調べた多くの方がまずトライするのが薬を使った治療法です。
テレビ、雑誌、インターネット等、あらゆるメディアで宣伝されているようなAGA治療薬には2種類あります。
今回は、これからAGA治療薬で薄毛治療を検討している方に向けて、AGA治療の代表的な薬をピックアップし、「特徴」「効果」「注意点」「価格」の観点から解説します。
既に飲んでいる方も参考にどうぞ。
まずは、AGA治療薬にはどんなタイプの薬があるのか見てみましょう。
目次
AGA治療薬のタイプ
AGA治療で使用される薬は、進行原因によって異なります。
期待できる効果が、薬のタイプによって違うからです。原因別に適応するAGA治療薬を大きく2つに分類すると次のとおりです。
成分別にみるAGA治療薬のタイプ
- フィナステリド。AGAの原因となる脱毛ホルモンを抑制し抜け毛を防止し薄毛の進行を抑制する。(AGA以外の薄毛には効かない)
- ミノキシジル。加齢や乱れた生活習慣が原因で毛髪の成長や育成力が衰えているタイプには、毛髪を作り出す細胞や栄養を送り込む血流を改善して毛髪の発毛力そのものを高める。(AGA以外の薄毛にも効果あり)
フィナステリドは基本的に内服薬です。
その一方で、ミノキシジルには、内服薬と外用薬があります。外用薬は、頭皮に塗布する塗り薬です。
AGA治療薬の効果実感までの期間
AGA治療薬の効果を感じるまでの期間は、内服薬で6ヶ月~1年。
外用薬も最短でも半年の期間がかかります。
内服薬の方が効果は高くなりますが、これは体の中からと外側からとで作用する度合いが変わるからです。
もちろん、内服薬は効果が高い分副作用のリスクも高くなります。
AGAの治療薬はどちらも服用を止めると抜け毛抑制や発毛促進効果がなくなります。
AGA治療薬の特徴・効果・価格
ここからは、AGA治療薬で代表的な薬について、タイプ別に「特徴」「効果」「注意点」「価格」を解説していきます。
[抜け毛抑制効果]フィナステリド製剤「プロペシア」
有効成分:フィナステリド
製造販売元:MSD
特徴:抜け毛抑制が目的のAGA治療薬で、円形の錠剤を飲んで服用する内服薬タイプ。
作用・効果:AGAの原因物質(5α-還元酵素II型)を抑制して、AGA進行を抑制する。
注意点:男性のAGAにのみ適応され、AGA以外の脱毛症には適応しない。服用できるのは成人男性のみ(20歳未満での安全性と有効性が確立されていないため)。女性と子供には禁忌。
副作用:かゆみ、性欲減退、勃起不全、肝機能障害、抑うつ症状など
価格:1箱:約6,000~8,000円
[抜け毛抑制効果]デュタステリド製剤「ザガーロ」「アボルブ」
有効成分:デュタステリド
製造販売元:グラクソ・スミスクライン
特徴:抜け毛抑制が目的のAGA治療薬。楕円状カプセルを飲んで服用する内服薬タイプ。
作用・効果:AGAの原因物質(5α-還元酵素Ⅰ型およびII型)を抑制して、AGA進行を抑制する。高い抑制効果が期待できる。
注意点:男性のAGAにのみ適応され、AGA以外の脱毛症には適応しない。服用は成人男性のみ(20歳未満での安全性と有効性が確立されていないため)。
女性と子供、重度の肝機能障害のある患者には禁忌。
副作用:性欲減退、勃起不全、射精障害、発疹、頭痛、抑うつ気分など
価格:1箱8,000~12,000円
ザガーロとアボルブは、同じデュタステリドが主成分です。
アボルブは、もともと前立腺肥大を治療するために開発された薬ですが、作用メカニズムはザガーロと同じため、AGAにも有効としてAGA治療薬として使われるようになった背景があります。
[発毛効果]ミノキシジル製剤「ミノキシジルタブレット」「ロゲイン」「デュアルゲン」など
有効成分:ミノキシジル
製造販売元:ファイザー製薬、ロイドラボラトリーズ社 他(国内製造は外用薬のみ:大正製薬、ロート製薬ほか)
特徴:毛髪の発毛力を高める薄毛治療薬。内服薬と外用薬、注射薬がある。
もともとはアメリカの食品医薬品局FDA(Food and Drug Administration)が認可している薬で、日本では医療用医薬品としては認可されてない。(直接一般医薬品としてのみ認可されている)
作用・効果:もともとは難治性の高血圧症に対する治療薬で、血管拡張作用によって血行を促し、発毛活性を起こす働きがある。発毛に必要な成長因子が毛母細胞を刺激して、急速な細胞分裂を促して発毛すると考えられている。
注意点:難治性の高血圧症患者でない健康な人が服用量を誤ると、重篤な副作用が起こるリスクがある(血圧低下、動悸、心膜炎、下肢の強いむくみなど)。
副作用:頭痛、めまい、動悸、不眠、かゆみなど
価格:[内服薬]7,000円~10,000円、[外用薬(1本)]5,000円~8,000円
ミノキシジルを主成分としたタブレット(内服薬)は、厚生労働省によって認可された薬ではないため、インターネット通販やAGA治療専門クリニックから手に入れることになります。
近年は、インターネット通販で偽物が出回っていることもあり、AGA治療専門クリニックで処方してもらうのが安全です。
外用薬については、大正製薬の「リアップ」が有名です。
ミノキシジルの外用薬は、主成分「ミノキシジル」の配合量が市販の商品だと男性の場合、5%が多いようです。
濃度が濃くなると粘度も高くなるのでベタつきやすく、副作用を訴える割合が増える傾向にあります。
結局、AGA治療薬は何を選べばいい?
AGA治療薬は、毎月のコストもけっして安いものではありません。
ジェネリック品を使えば、多少は費用を抑えることが可能です。しかし、なかには望む改善効果を得るために、複数のAGA治療薬を組み合わせて服用するケースもあります。
どの治療薬を選択するかは、AGAの進行状態や原因など、期待する効果によっても適切な薬が異なり、一概にどの薬が最適とはいえません。
AGA治療薬には副作用も
薬を使う際に忘れてはならないのが、副作用の危険性です。
AGA治療薬の副作用として現れるものには、軽微なものから重篤なものまであり、高い効果を期待できるものほど副作用も強くなりやすい傾向です。
特に男性の場合は、性欲減退や勃起不全といった男性機能に関する副作用が出る人もいます。
安価だからとインターネット通販でAGA治療薬を購入しようと考える人は、安全面からいっても危険な行為ですから、おすすめはできません。
安全面を考えると医師によって処方されたAGA治療薬ですが、副作用は薬である以上は発症します。
AGA治療薬で改善を試みるのであれば、こうしたリスクを考慮したうえで薬を使うのか否か、服用するなら最後の手段としてどの薬を選ぶのかを判断するのがよいでしょう。
AGA治療でよく利用される薬の副作用については、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
まとめ
AGA治療薬には、内服薬・外用薬の2つの種類があり、AGAの原因によって最適な薬が異なります。
自費診療のため薬代が高くなりがちですが、ジェネリック医薬品を使えば、多少は費用の負担も軽くなるでしょう。
しかしながら、薬を使えば副作用のリスクもあります。
副作用が怖い・不安と感じる方には、薬を使わない治療がおすすめです。
スーパースカルプ発毛センターでは、薬を使わずにAGA治療を行っています。
お試しコースでは自分自身が薬を使いながら発毛できるかどうかも確認できますので、AGA治療薬を使う前にお気軽にご相談ください。
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