「性欲が強いと男性ホルモンが多いからハゲやすい」
男性の多くはこのような話を聞いたことがありませんか?
たしかに男性ホルモンと薄毛には深い関わりがあります。
このような心配をする男性は多いようです。
実際に薄毛改善専門の発毛サロンである当店にも次のような質問が届くことも。
(個人情報のため画面は編集しています)
みなさん、オナニーをして薄毛にならないか気になっているようです。
今回の結論は以下の通りです。
「性欲が強い≒男性ホルモンが高い」というイメージを持たれている方もご安心ください。
健康的な若々しさの秘訣は、男性ホルモンである「テストステロン」です。
今回の記事のポイントは以下の通り。
- 薄毛と性欲には男性ホルモンが関わっている
- 薄毛や性欲に関係するホルモンはそれぞれ異なる
- オナニーと薄毛との関係は?
- 男性ホルモンを増やせば、エネルギッシュな毎日が送れる
男性ホルモンは何も対策をしないでいると、20代をピークに徐々にその分泌量が減っていき、心身ともに元気がなくなってしまいます。
また、衰えていくのは髪や頭皮も一緒です。
今回は「性欲」というキーワードが男性ホルモンとどのような関係があり、薄毛にどう影響するのかについて解説していきます。
目次
「性欲が強いと薄毛になる」は根拠がない
“性欲が強い人=男性ホルモンが多い”というイメージが先行し、男性ホルモンが多いと薄毛になりやすい、と言われています。
理由を説明していきます。
男性ホルモンは20代がピーク
男性ホルモンは健康を維持するための重要なホルモンであり、以下の働きがあります。
- 骨格や筋肉の発達
- 内臓脂肪を減らす
- 血液の生成促進
- 性欲促進
また、男性ホルモンの分泌量は20代(青年期)をピークに、どんどん低下していきます。
男性ホルモンは性欲と関係ある?
男性ホルモンが多いからといって薄毛になることはありません。
もし、性欲が強くて薄毛になるのなら、10代後半~20代から薄毛はどんどん発症してしまいます。
ただ、全く薄毛が発症しないわけではなく、20代から薄毛は発症する可能性はあります。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版によると、男性の薄毛であるAGAの発症は20代で約10%と言われています。
30代で20%、40代で30%、50代で40数%と、年齢を重ねて男性ホルモンは徐々に減っていくにも関わらず、薄毛の発症頻度は高くなっています。
では、薄毛に男性ホルモンの量が関係ないのであれば、何が薄毛に関係してくるのでしょうか?
実は男性ホルモンにはいくつか種類があり、性欲と薄毛にはそれぞれ異なる男性ホルモンが関係してくるのです。
性欲と薄毛に関係する2つの男性ホルモン
性欲や薄毛に関係してくる男性ホルモンは主に次の2つです。
- テストステロン:性欲や男性らしい骨格の形成など
- ジヒドロテストステロン:薄毛を進行させる
元々は体内ではテストステロンが分泌されています。
しかし、5αリダクターゼという酵素と結合することによってジヒドロテストステロン(DHT)へと変わります。
DHTはさらに脱毛因子へ変わり、これがAGAなどの薄毛を引き起こす原因になるのです。
AGAについてこちらの記事で詳しく解説しています。
性欲と関係するのは「テストステロン」
男性の場合、テストステロンは約95%が精巣で、残りの5%が副腎(ふくじん)から分泌されています。
性的な興奮や欲求が強くなると、テストステロンの分泌量が増えます。
体内では、男性ホルモンを一定量保とうとする働きがありますが、20代をピークにテストステロンの分泌は減少してしまうのです。
薄毛と関係するのは「ジヒドロテストステロン(DHT)」
ジヒドロテストステロンは薄毛の原因となる男性ホルモンです。
男性の薄毛であるAGAは次のような流れで発症します。
- 男性ホルモンと頭皮の還元酵素「5αリダクターゼ」が結合して、DHTに変換される
- DHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合する
- 脱毛を引き起こす脱毛因子「TGF-β1」によって攻撃指令を出し、軟毛化が進行する
- 髪の質が変わり、脱毛という現象が発生、結果的に髪が薄く見える
上記の結果として髪が薄くなってしまうことをAGAと言います。
アメリカのHamiltonが行った興味深い実験があります。それは思春期に去勢された男性には薄毛は発生しないこと。また、髪が薄くなりつつある男性が去勢した場合、それ以上薄毛が進行しないことを示しました。
性欲が高くてオナニーを毎日しても薄毛にならないの?
思春期の男性ならついムラムラしてしまうこともありますよね。
性欲が高いと、ついオナニーも毎日してしまう男性もいると思います。
冒頭にもお見せしたように、次のようなド直球の質問がくることもあります。
オナニーが多いと男性ホルモンは増えるが、薄毛に関係ない
オナニーの回数と男性ホルモンの関係を調べた研究によると、たくさんオナニーすることによってテストステロンのレベルが上がることがわかっています。
ちなみに、興味深い事実としてオナニー中に男性ホルモンの値が増加して、オナニー後に男性ホルモンが急激に下がった研究結果もあるようです。
とはいえ前述したように、薄毛に関係するのはテストステロンではなく、ジヒドロテストステロンです。
オナニーの回数が多いとテストステロンが増えるものの、薄毛になりやすくなるといった報告はありません。
オナニーによって髪に必要な栄養素がなくなる?
髪に必要な栄養素として、タンパク質があげられます。
オナニーによる精液はほとんどがタンパク質です。
男性学専門誌「The Journal of Andrology」の論文によると、精液に含まれるタンパク質の平均濃度は100mlあたり5,040mgです。
一回の射精で放出される精液は約5mlから計算すると、一回の射精でのタンパク質は252mg、つまり0.2gです。
一方でタンパク質の1日の摂取量は体重の1%が理想的と言われています。
65kgの男性なら65gです。
65kg男性の場合、一回の射精でのタンパク質が0.2gですので、割合は約0.3%です。
オナニーでタンパク質が放出されるといっても、ほとんど無視して良いレベルと言えます。
薄毛の原因は性欲の強さではない
薄毛の原因と性欲の強さは関係ありません。
前述したように男性の薄毛であるAGAはジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容体と結合して、脱毛因子を出すことで発生します。
また、ストレスや不規則な生活習慣によっても、髪や頭皮環境が悪くなってしまい薄毛へと近づきます。
代表的な薄毛の原因を整理すると下記の4つです。
- 遺伝
- 頭皮環境の乱れ
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
遺伝
AGAの主な発症原因として遺伝があげられます。
遺伝といっても様々な要素がありますが、特に男性ホルモン受容体であるアンドロゲンレセプターが遺伝します。
父親の髪が薄いからといって必ず遺伝するわけではありません。
実は母親から薄毛が遺伝する可能性が高いです。
詳しくはこちらの記事で説明しています。
頭皮環境の悪化
頭皮は毛髪の健康に直結する部位であり、その状態が悪化することで薄毛や抜け毛が進行することがあります。
頭皮環境を改善するためには、まずはアミノ酸系シャンプーの使用しましょう。
刺激が少ないシャンプーで頭皮を健康に保つのに役立ちます。
また頭皮マッサージを日常的に行うことで頭皮の血行を促進することも重要です。
シャンプーや頭皮マッサージについては次の記事にまとめています。
【育毛効果UPの基本】育毛に必要なシャンプーの選び方と発毛サロン直伝シャンプー方法を知ろう
生活習慣の乱れ
生活習慣といっても食生活や睡眠、運動といった様々な要素があります。
私たちの体は日々、口にした食べ物からできており、髪も同じです。
ファストフードのような高カロリー、高脂質で味の濃いものばかりを食べている方は栄養状態が悪くなりがちで、髪にも影響を及ぼします。
他にも睡眠や運動による影響もあります。
大きく次の2つのデメリットがあります。
- 睡眠中に分泌される成長ホルモンが減少する
- 筋力が低下し、血流が悪くなる
睡眠には体の細胞の修復や自律神経を整える働きがあり、運動は代謝を上げ血流を良くし、髪に栄養が届きやすくなります。
睡眠や運動が足りていないと、これらの働きが機能せず、薄毛が進行してしまう原因となるのです。
ストレス
現代では仕事のプレッシャーや人間関係、私生活など複数のストレスに悩まされることが多いでしょう。
強いストレスを長期間受け続けてしまうと、自律神経の乱れや血行不良、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。
詳しくは次の記事にまとめています。
薄毛対策にはむしろ性欲を高めた方がよい
実は薄毛対策を行うことはテストステロンを増加することにつながります。
ここからはテストステロンの増やし方について解説していきます。
適度な運動
テストステロンを増やすには、適度な運動が必要です。
とくに筋トレは運動そのものにもなりますし、筋肉が付くことで体の代謝も上がりますのでオススメです。
激しい負荷が掛かるような筋トレではなく、日常生活のなかで出来るような簡単なものから始めていきましょう。
筋トレと薄毛については、こちらの記事で詳しく解説しています。
タバコやアルコールを避ける
テストステロンのほとんどが睾丸(精巣)で分泌されていますが、非常に活性酸素の影響を受けやすい器官です。
活性酸素とは、体の細胞や組織を酸化(サビ)させてしまう酸素のことで、老化の原因や疾患のリスクにつながります。
タバコやアルコールは活性酸素を増加させてしまうため、テストステロンの分泌を減らしてしまう恐れがあります。
薄毛予防からすると、適量であれば飲酒は構いませんが、タバコは血流を悪化させる原因にもなるので早めに辞めましょう。
バランスのよい食事
タンパク質、ビタミン類、亜鉛やミネラルなどを含む食材を積極的に食べるようにしましょう。
具体的には緑黄色野菜や大豆食品、ナッツ類などの食材がオススメです。
これらは髪の毛の成長だけでなく、健康的な体づくりに必要な栄養素です。
ファストフードや脂の多い食事は髪や頭皮によくないので、なるべく避けるようにしましょう。
薄毛と食事については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
【即実践】薄毛に良い食べ物と、やめるべき薄毛が悪化する4つの食べ物習慣
質の高い睡眠
睡眠は肉体的な休息だけではなく、細胞の回復や自律神経を整える役割もあります。
睡眠時に最も分泌されるのが成長ホルモンです。
また睡眠中は副交感神経が優位になり、血管が広がり血の巡りがよくなります。
睡眠の質を高めることで、薄毛に限らずQOL(生活の質)の向上にもつながります。
睡眠不足気味と感じている人は、これを機に睡眠を見直してみましょう。
こちらの記事で睡眠に関してより詳しく解説しています。
性欲の強さと男性ホルモンの多さは比例する?
性欲に関係してくる男性ホルモンとはテストステロンのことであり、テストステロンは男性の活力の元となるホルモンです。
そのため、テストステロンと性欲には相関関係があると言われていますが、統計的なデータがあるわけではないので、断定はできません。
しかし、テストステロンが減少することにより以下のような症状があらわれます。
- 疲れやすい(疲れがとれにくい)
- 睡眠不足
- 精神的に落ち着かない
- 不安感やうつ症状
- 集中力の低下
- 朝勃ちしなくなる
年齢とともにテストステロンは減少していき、気力も体力も衰えてしまいます。
いつまでも若々しくエネルギッシュな日々を送るためにも、テストステロンを増やすような行動をしていきましょう。
まとめ|性欲と薄毛には直接的な関係は無いものの、男性ホルモンが関わっているのは事実
今回は性欲と薄毛の関係について解説しました。
- 性欲と薄毛には男性ホルモンが関わっている
- 男性ホルモンにはいくつか種類がある
- 性欲に関係してくるのは「テストステロン」
- 薄毛に関係してくるのは「ジヒドロテストステロン」
- オナニーしても大丈夫
年々テストステロンの分泌量は減少してしまいます。
テストステロンが減少してしまうと、心身ともにエネルギッシュな活力が低下し、さまざまな不調の原因となってしまいます。
AGAなどもその不調の一つと言えるでしょう。
薄毛にならないためにはテストステロンを増やすことが重要です。
- 適度に運動をする
- タバコやアルコールは控える
- バランスのよい食事をとる
- 質の高い睡眠を心がける
生活習慣を見直すことがテストステロンを増やし、薄毛に効果的な対策となります。
どの対策も今すぐに始められる内容ですので、ぜひ順番に始めてみてください。
とはいうものの、AGAは薬を使わないと効果がないと思われている方も多いのではないでしょうか?
若いときから、AGA治療薬に頼るのは長期的にみて副作用のリスクが伴います。
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